催眠療法士もどきのところへ出かける
私が
「袋がたくさん飛んできましたストーカーのせいかもしれません」
と話すと、療法士もどきは
「それはあなた自身に責任があります、あなたは受け入れなくてはなりません」
と、私を突き放してきた。私が
「大変恐ろしいのですなんとかならないでしょうか」
と泣きつくと、療法士もどきは
「あなたは受け入れなくてはならないのです」
と再び同じことを言って突き放した
「それはあなた自身に問題があるのですよ」
暗い部屋なのでよくは分からないが、大変冷たい目で見下されていたように思う。私自身助けを求める相手を間違えた部分は大いにある。だがその時は頼れるものであれば誰でも頼りたい気分だったのである。
療法士もどきは
「これで落ち着いてください」
と何か黒い飲み物を出した。私はそれを確かに飲んだが、あまりに追い詰められていたために今となってはそれがコーヒーだったのか紅茶であったのかすら思い出せない